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子どもたちの可能性を広げる

障がい児支援の仕事。

子どもが好き』。その気持ちを将来に生かしたいと考えた時、どんな働き方を創造するだろう。

長岡市にある「Cサポ・キッズ」「Cサポ・キッズ future」は、障がいを持つ子どもたちを支援する療育の場。人一倍ピュアな心を持つ子どもたちが、多くのことに気づかせてくれる。

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長岡市【特定非営利活動法人Cサポート】

放課後等デイサービスで子どもと保護者を笑顔に。

 子どもたちと接する仕事を探している時、幼稚園や保育園といった保育施設を思い浮かべるのが一般的だろう。しかし、身近な場所に「放課後等デイサービス」という選択肢もあることを忘れてはいけない。

 「放課後等デイサービス」は、障がいのある子どもたちへ放課後や長期休暇中の居場所を提供し、日常生活動作の指導や集団生活への適応訓練支援などを行う。また、保護者に代わり一時的にケアを代変わりすることで、家族支援の役割も担っている。

 わずか20年程の間に障がいを持つ子どもの数は大幅に増えたという統計結果もあり、現場は深刻な人手不足に頭を抱えている。支援を必要としている子どもたちをいかに地域でサポートしていくか、一緒に考えていきたい。

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保育士資格の有無に関わらず20~60代の職員12人が働くCサポート。1年を振り返った時に子どもたちの成長を感じられるよう、職員同士の意思疎通も大切にしている。

子どもたちを救う、Cサポートのお母さん。

 事業開始から11年を迎えた「特定非営利活動法人Cサポート」は、小学生を対象とした「Cサポ・キッズ」と小学校高学年から高校生までを対象とした「Cサポ・キッズ future」、2つの事業所を運営。集団療育を実践し、信頼関係の構築や就労につながるスキル、マナーの習得を目指している。

 理事長を務めるのは、障がい者(児)支援の経験を持つ勝又清美さん。仕事を通して障がいを持つ子どもたちへの支援の必要性をひしひしと感じていた。

 そして2011年、自らアポイントを取り東京都内の児童デイサービスを見学。愛情溢れるアットホームな運営スタイルに感化され、2013年に「Cサポ・キッズ」を創設した。その3年後「Cサポ・キッズ future」が完成。利用者である子どもたち全員の母として、毎日笑顔を絶やさず、常に子どもたちの未来を真剣に考えている。

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​事業所内は子どもたちの作品でいっぱい。職員の得意分野を生かし、さまざまな工作活動を行っている。

あなたの特技を生かせるチャンスがあるかもしれない。

1mmの成長に気が付ける支援者になりたい。

 児童発達支援管理責任者として働く近まりえさん。大学時代に経験したボランティア活動をきっかけに子どもと関わる仕事に興味を持ち、運良く出合ったのがこの仕事だったそうだ。

 「自分で企画したレクリエーションを子どもたちがとても喜んでくれて。将来の仕事に生かしたいと思うようになりました。保育士免許を持っていませんでしたが、Cサポートは免許を持っていなくても働ける職場だったので希望しました」。

 普段の仕事は、個別支援計画書や請求書の作成など事務的なものから、小物作りやお菓子作りといった活動の指導など、多岐に渡る。

 「子どもが言葉にできない思いを汲み取り、代弁することが私たちの仕事です。成長を感じられれば褒めて伸ばしてあげる。ほんの1mmの成長でも、その子にとってはとても意味があるものです」。

 3歳の子どもを育てる近さんは時短で働く正社員ママ。育児休業を取得し、現場復帰を果たした。出産、育児を機に離職する人が多い業界だが、Cサポートは職員全員でフォローし合い、復職を叶えてくれるというのだから心強い。

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小さな事業所だからこそ、どんなことでも挑戦できます。子どもの成長はもちろん、自分自身の成長も感じられるやりがいのある仕事です」と明るく話してくれた近さん。

ステージを終えるたび、成長を実感。

 屋内で行う創作活動やジョブ体験活動の他、Cサポートではさまざまな屋外活動も積極的に取り入れている。職員の佐藤翔太郎さんは自身のダンス経験を生かし、Cサポ・ダンスチームを結成。子どもたちにダンスを指導し、「長岡雪しか祭り」や「すこやか・ともしびまつり」をはじめ、数々のステージイベントで披露してきた。

 「総勢25人のにぎやかなチーム。ダンスを通じてチームワークや感謝の気持ちを学ぶことができ、とても良いコミュニケーションツールになっています。いつかは大きなホールでワンマンステージをやりたいです」。

 事務作業や支援活動に加えダンス指導も行うハードな日々だが、現在の勤務形態は働きやすいと佐藤さん。10時から19時という就業時間がマッチしているようだ。

 「保育園で働いていた時は始業時間が早く、辛く感じる日もありました。今はゆっくり出勤できるので、午前中から自分の活動ができます。出勤後、支援の準備時間をしっかり設けているので、質の高い仕事にもつながっています」。

 得意分野を生かして自分らしく働ける。Cサポートならではの“何ごとにも挑戦できる運営スタイル”が若手職員に好評だ。

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勤続5年、27歳の佐藤さんは毎日子どもたちから大人気。「保育や障がい者福祉の現場は男性スタッフが少ないので寂しい。これからもっと増えていったらうれしいです」。

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卒業後も繋がり続ける、切れ目のない支援を。

 深刻な人手不足と聞くと、人々が縦横無尽に行きかうような慌ただしい職場を想像するかもしれない。しかし、Cサポートを訪れると、働く職員の方々の明るい笑顔と楽しそうな子どもたちの声が何よりも印象的だ。この仕事の大変さはどんなところにあるのだろうか。

 障がい者福祉の世界では、それぞれが持つ障がいの度合いによって訓練内容を変えなければいけない。そのため、保育園のようにクラスごとにみんなで同じ活動を行う訳にはいかないのだ。職員数が充実していなければ子どもたち一人ひとりの想いに寄り添うことも、安全確保も難しくなってしまうとCサポートは考える。

 「子どもが好き、その純粋な気持ちが子どもたちの成長へとつながります。有資格者の方は大歓迎ですが、資格は仕事をしながらでも取得できるので学生アルバイトさんにもおすすめです」。

 18歳を迎えると、子どもたちは事業所を卒業していくけれど、そこで支援が終わるのではないと理事長の勝又さん。子どもたちの未来を明るく照らす切れ目のない支援を実現していく。

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​楽しみながら日常生活動作の訓練や、人との関わり方を学ぶ。この日は「カフェ」。店員さんとお客さんになり、互いの関わり方を学んでいた。

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一人ひとり個性があるからこそ、働く職員もさまざまな発想、対応が必要とされ、その結果大きな達成感が得られる。障がいを持つ子どもたちの支援の場は、たくさんの笑顔で溢れている。

​DATA
特定非営利活動法人 Cサポート

〒940–0094  新潟県長岡市中島5丁目2-10

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