先人から受け継いだ技術で、

これからの家つくりを創造する。

長岡市内を中心に活躍する話題の工務店「渡邉大工」。宮大工と建築家で建てる、自分らしさを大切にする「愛のある家づくり」をコンセプトに掲げる同社の魅力に迫る。

長岡市与板町　【渡邉大工】

家つくりにかける想い。

　長岡市与板町に会社を構える「渡邉大工」。長岡市近郊を中心に活躍する家つくりのプロフェッショナルだ。取材を進めるうちに引き込まれる話からは、家つくりへの「情熱」と強い「想い」が伝わってきた。

　長岡地区を中心に確かな技術で多くの信頼を受けている「渡邉大工」。その信頼と技術は渡邉淳也社長の幼少期に抱いた大工への強い憧れと情熱から始まっていた。

「大工になろうと思ったきっかけは実家の建て替えの時に出会ったヒゲの大工さんです。とにかく当時の私にとってはカッコよく映って憧れました。家を建てることは子供達にしてみたらものすごいインパクトのあることですもんね」。そう嬉しそうに語り始めてくれた渡邉社長。当時３歳だった社長の胸に焼きついた強い『憧れ』がその後の大工の道をこころざしひたむきに進んでいく大きな原動力になったそうだ。

地元の人の信頼も厚く。取材時は宮大工の経験を活かして地元与板の神社鳥居の修繕の仕事を行なっていた。

若かりし頃の渡邉社長。富山県での修行時代ご両親と撮った思い出の一枚。

憧れは、いつしか本物に。「宮大工の世界」

　渡邉社長の『憧れ』の強さは、同時に自身への厳しさにも変わっていく。長岡市内の工務店でお世話になったのちに、23歳で富山県の宮大工の元へ弟子入りを決意。大工にとって宮大工の世界は特別なもの。日本古来の伝統建築技術の職人の世界は想像以上に厳しいものでもあったそうだ。先輩たちの仕事ぶりを自身に重ね合わせ、毎日を実直に進んでいくしかなかったという。「毎日が覚悟の戦いでしたね。そんな時に思い出すのはやはりあの時の憧れでした。当然厳しい世界ではありましたが、その時にお世話になった経験が技術的にも人間的にもとても成長させてもらえました」そう語る渡邉社長。

　やわらかな話ぶりから伝わるその魅力的な人間力は、そうした努力を積み重ねてきたからだということにあらためて気づかされた。

写真は幼少期に憧れていた「ヒゲの大工さん」と固い握手を交わす一枚。今回の取材をきっかけに36年ぶりに再開。渡邉社長にとっては込み上げる想いと共に話は尽きない。お二人にとってとても幸せな時間になったようだ。

　晴れて一人前の大工となった渡邉社長は現在、新築はもちろんのこと宮大工の技術をいかした高度なリノベーションなど多くのニーズに答えているという。今はあの時の想いと情熱を胸に、今度は自身が“憧れられる大工”として支えてくれるスタッフ、協力業者と共にお客様の夢を叶えるために日々忙しい毎日を送っている。

ジョージホームナガオカとしての新築物件。建築家と共に住み心地と個性を共存させた平屋物件。その他の物件写真などはジョージホームナガオカのオフィシャルサイトにて詳しく紹介されているのでそちらをご覧ください。

ジョージホームナガオカの家つくり。

　現在「渡邉大工」では、佐賀県に本社を置く「ジョージホーム」の家つくり哲学に強い感銘を受け、新潟県内では初となるFC契約を結び、宮大工として培った技術と経験を生かした現代の家つくりを提案している。

　全国選りすぐりの建築家達を集めて結成された「家プロジェクト」のメンバーで設計した図面を元に、プロの知識と経験から住み心地の性能を追い求め職人達が本気で作る家つくり。また、家を建てる方の不安を出来るだけ解消しより安心できる家つくりへのプロセスがジョージホームのこだわりだという。どれだけ建てる方の理想に近づけるか、そしてどれだけその方に寄り添った提案ができるか。家つくりの基礎知識や資金面など様々な不安も親身に相談にのってくれる。

　「私たちで家つくりをさせて頂く時は契約までの道のりが長いんです。ですがそのプロセスが長い分プランニングさせていただいてからお客様からの修正はほとんどありません。家つくりは信頼作りですから」そう笑顔で語ってくれた。

　そんな「渡邉大工」では次の時代の職人を育成すべく弟子を募集しているという。学歴、知識、経験など一切必要ない。あの頃の渡邉社長のように憧れや想いがあれば何もいらない。また、「ひたむきに進んでいけば見えてくる世界もきっとある」と社長。人生をかけて向かう仕事としては十分な職業ではないだろうか。

　出来るか出来ないを先に考えるよりも、少しでも「やって見たい気持ち」があれば思い切って飛び込んでみると見えない『道』が見えてくる仕事なのかもしれない。