いくつになっても楽しめる。

人生をカラフルにするテニススクール。

「余暇を楽しむため」「健康のため」と。それぞれの理由でテニスを始める人が増えている。

子どもも大人も一緒になって楽しめる生涯スポーツ。他の競技にはない魅力がテニスにはあるようだ。

長岡市高瀬町　【さくらテニスガーデン】

子ども、孫にも通わせたい。充実のレッスン内容。

　経験者が昔を懐かしんでテニスをしに来たり、現役のプレイヤーが練習のために訪れたりと、幅広い年齢層の利用者が集まる「さくらテニスガーデン」。毎日開催されるスクールには4歳以上のキッズ向けジュニアクラスから、シニア層に向けたクラスまであり、体力も経験値も問わないレッスン内容で人気のようだ。オープン当初、ジュニアクラスに通っていた生徒さんたちも今では立派な社会人。久しぶりにスクールに訪れる人もいれば、自分の子どもを通わせているという人もいる。優しく親しみやすいコーチ陣や、いつでも快適な環境に惚れ込んでいる人が多いのだろう。

ある生徒さんからは「テニスを始めて人生が変わった」という言葉まで飛び出した。学生時代にテニスをやっていたものの、社会人になってからはラケットに触りもしなかったというその女性は、スクールに通う孫の姿を見てテニスをやり始めたそうだ。

「テニスは私にとっていいことばかり。健康にいいのはもちろん、コミュニケーションのやり取りも楽しいし、友達もたくさんできました。何より腕が上達していくのを自分でも感じられるのが嬉しくて。レッスン後もコートを借りてテニスをすることもあります。孫がもう少し大きくなったら、親子三世代でダブルスをやるのが目標です」。

生き生きとした表情で「さくらテニスガーデン」の魅力を語るその姿から、スクールへの大きな愛情が感じられた。

長岡市初の全天候型インドアテニススクールとして2001年にオープン。スクール生はキッズからシニア世代まで1000人以上が在籍する。

大好きなテニスを通じ人としても成長できる場所。

　高校卒業後すぐに「さくらテニスガーデン」へ入社した西脇さんは20歳になったばかりの若手テニスコーチ。長岡市で生まれ育ち、自身も4歳からスクールに通っていた元生徒だ。「父親がテニス経験者で、小さな頃からラケットを握っていました。高校へ入学する頃にはここで働きたいと思い始めていて。入社後すぐにコーチとしてレッスンに出させていただき、指導をしています」。

　西脇さんが教える生徒は自分より年上の人ばかり。少しでも上手く伝えられるよう知識を蓄える努力を欠かさない。「ニュースや本をチェックして、少しでもレッスンが盛り上がるように情報収集しています。球出しだけでも緊張してしまいますが、生徒さんが上手になっていく姿を見られるこの仕事はやりがいも大きいです。自分も楽しんでレッスンに臨めるように心掛けています」。

　この1年指導してきた男子高校生が初めて地区大会で優勝。教え子の喜ぶ顔を見て、一層やる気が増したそうだ。